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痩せる、痩せない、は日常会話の一つ。

糖尿病外来を実践していると、痩せる、痩せない、という話題は日常会話のひとつ。何千回、何万回、日々、会話してきました。


バイエッタ、ビデュリオン、リキスミア、トルリシティなど、GLP-1受容体作動薬で、やせる薬は、いくらでも保険診療で処方できます。ただし、この中で、トルリシティだけは、やせる薬だと説明したことはありません。


サクセンダやビクトーザだけではなく、どれも、バイエッタ、ビデュリオン、リキスミア、らは、食欲がおち、体重は減ります。ビクトーザのみながら、バイエッタ、ビディリオンの処方で、どれだけ、多くの患者さんたちにラッキーです、と言われたか、わからないくらいです。最高で体重が減った患者さんは、マイナス17kg、でした。それも女性で。(いわぶっちゃんではないです。笑。)


それでもサクセンダやビクトーザを処方するのは、GLP1タキフィラキシーという現象を強く持っているのが、この2剤だけという理由から、なのです。


糖尿病外来では、すごく上手に体重を管理できるのは、バイエッタを注射している人が多くおられます。5μg、と、10μg、とを、使い分けしている患者さんが、最も体重コントロールが上手です。


5から10に、あがると、食欲は、計算したかのように低下し、「食べられなくなります」。バイエッタを処方してから、2から3kg、を、2週間で、減量できるのは普通の臨床では、よくみかけることです。GLP1製剤の中で、最も強力なのは、サクセンダをのぞけば、バイエッタかもしれません。


ただ、このバイエッタの治療は、タキフィラキシーが起こりにくいので、いつまでも食欲低下が継続します。長く投薬していても、胃の蠕動運動を抑える力は弱まりません。ちょっと矛盾しているきもします。そういう薬のほうが、体重は減りやすいのに、抗肥満薬、には、ならないというのは。。


ともかく、糖尿病の外来では、今、ある「GLP1ホルモン」注射は、保険で十分、「食欲ホルモン」としての処方が、できます。タキフィラキシーがある、サクセンダだけが、安全性の面から保険承認薬剤となったと考えるほうが、妥当なのでしょう。バイエッタのような状態が継続するほうが望ましいという方には、ちゃんと説明してから、処方するようにしています。


そして、バイエッタとサクセンダとの違いを説明することは、忘れないようにしています。時々、こういう「作用機序」の話は、他院では、一切、聞いたことがない、という患者さんが来院されます。こういう話を真摯に聞いてくれる患者さんほど、治療は成功しやすいはずなのに。内科医なら、代謝分野が好きな医師なら、必ず説明するはずのことなのに。ただの「食欲が低下する薬ですよ」とだけ説明して、薬をお渡しするのは、医師としても、怖いはずなのに。


他には、処方するとき、「やっぱり、注射は嫌です。」ということを、話されない患者さんがおられますが、それだけは、避けていただければ、糖尿病の臨床は、半分、肥満外来と、同じレベルにまで、充実したスタイルに、なっているのは、たしかです。


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