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PrePreDiabetes シナリオ(ドラフト)

☆☆☆☆☆☆☆☆ 自宅にて ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆















妻:糖尿病の専門医で、既に、名前も通っていて、外来患者さんも沢山、いる内科の医師が、なぜ、ダイエットなんて分野を、しかも、自由診療でやるの?


娘19歳:美容の世界に入る必要性があるの? 糖尿病だけ治していればいいじゃない?


私(医師):んーーーー。別に美容の世界に入りたいとも思ってないし。ただただ世界の潮流がそうなっているだけ。

と言いつつ、朝、自宅を離れる。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 講演会場にて ☆☆☆☆☆☆☆☆


ある日、講演会場におり壇上で話しをしている。



医師:国際糖尿病学会のWPR(アジア地方会)が、ニュージーランドで開催されたことがあります。その時、糖尿病にならないようにするために、というセッションがありました。


医師:糖尿病は、diabetes、と言います。糖尿病になる前の状態、一般には、境界型糖尿病とか、糖尿病予備軍、IGTとか、呼びますが、そのセッションでは、pre (前)という頭文字をつけて、pre-diabetes、と呼んでいました。


医師:アジア地域では、糖尿病、つまり、diabetesが急増している。それを、どうやったら、抑止したらいいか、というセッションでした。答えは簡単で、pre-diabetesを減らせばいい、という結論でした。


聴講者A:先生、では、どうしたら糖尿病予備軍(pre-diabetes)の人を減らせるのでしょうか?


医師:よい質問だと思います。端的に言えば、糖尿病予備軍(pre-diabetes)を減らすには、その予防として、糖尿病予備軍以前の状態から糖尿病予備軍になる事を減らすことが大切。つまり、pre-pre-diabetes , 糖尿病予備予備軍の予防的治療を行うことが必要ということになります。


聴講者B: 先生、では、pre-pre-diabetesという人達はどういう人たちなのでしょうか?


医師:肥満によって境界型糖尿病になる可能性が高い人たち。一般的には肥満をもつ人たちになります。通常は脂肪肝をもつ人たちが多いでしょう。暴飲暴食をしている人たち、運動不足で肥満になっている人たちを指すことになります。













聴講者C: 日本では、糖尿病、糖尿病予備軍、糖尿病予備予備軍に対して、どこまでが保険診療の対象となっているのですか?


医師:するどい質問だと思います。実は、糖尿病と糖尿病予備軍に対しては保険適応で承認された治療法があります。ですが、糖尿病予備予備群、つまり肥満だけがある対象者については、日本では保険適応となる治療法がありません。


聴講者D: では、海外では、あるのでしょうか?


医師:あります。抗肥満医療という治療が、確立して既に内科分野、特に糖尿病代謝分野では新薬開発が始まっています。


聴講者E:  既に使える治療薬はどのような治療薬でしょうか?


医師: 2019年末現在で、国際的に標準治療とされている代表的な抗肥満薬は、商品名サクセンダ(一般名:リラグルチド)と商品名:ゼニカル、オルリファスト(一般名:オルリスタット)などがあります。


聴講者F: それらの薬剤は、日本で入手は可能なのでしょうか?


医師: はい。可能です。日本の国内でも、自由診療枠内であれば、医師が処方することができます。私が運営しているクリニックでも外来を設けています。


聴講者G: 日本では、なぜ、そうした糖尿病予備予備軍に対する治療薬が、保険承認薬とならないのでしょうか?


医師: 日本では、肥満が自己責任の事象と考えられているからだと思います。つまり、肥満している人の自己責任で治す疾患だという考え方です。


聴講者A: 肥満は、必ずしも自己責任ではないと思うのですが、どうなのでしょう?


医師: はい、その考え方には賛否両論があります。ただ、肥満を治すというのは、糖尿病予備軍、他、肥満関連疾患の予防である、予防医療は日本では自費診療で行うという基本的ルールがありますから、しかたがありません。


聴講者B: 先生、予防に対する、その考え方では、日本は世界に対して遅れていないのでしょうか?


医師:遅れている、遅れていないという問題ではなく、もともと日本ではBMIが30を越える肥満人口が他の諸外国よりも極端に低いので、必要性が少ないと考えられているのでしょう。


聴講者C: 世界の最先端の潮流はどうなのですか? 先生。 日本は取り残されないのでしょうか?


医師:大丈夫だと思います。世界中で、脂肪肝を治すという形での、抗肥満治療薬の開発が始まっています。国際的な学会などで、ここ近年、数多く発表されるようになりましたから。


聴講者D: どんな新薬が開発中なのですか?


医師:沢山、あります。どれもが糖尿病の治療薬か、あるいは、脂肪肝の治療薬として開発されつつあるようです。例をあげてみるので参考にしてください。



医師はスライドをだして、説明する様子。


既存薬 (国際的に承認されている薬剤) 1.サクセンダ (一般名:リラグルチド) 2:ゼニカル  (一般名:オルリスタット)


厚労省の正式発売承認待ちの新薬 1.オゼンピック (一般名:セマグルチド)


治験が進行しているであろう新薬(一般名or 治験薬名 or 概念作用薬名) 1.GIP-GLP1受容体作動薬 (一般名:チマグルチド、イーライリリー社) 2:Glucagon-GLP1受容体作動薬 (Cotaglutide by AZT社 ) 3:Glucagon-GLP1受容体作動薬 (べーリンガー社) 4:  2週間に1回注射のGLP1受容体作動薬 (サノフィ社) 5:経口セマグルチド (ノボノルディスク社) 6:Glucagon-GLP1受容体作動薬 (韓国、Hanmi社) 7:Glucagon-GLP1受容体作動薬 (韓国) 8:1週間製剤の、GLP1受容体作用薬  (中国) 7:脂肪肝がとれるミトコンドリア新薬:イメグルミン(Poxel, 大日本住友製薬)


学会発表されている話題性のある新薬や治療法 (例) 1:エストロゲンーGLP1受容体作動薬 2:FGF21ーGLP1受容体作動薬 3:GIP/Glucagon/GLP1受容体作動薬 4:EndoBarrier治療法 5:アミラーゼ阻害&膵リパーゼ阻害剤


聴講者E:  こんなに新薬がラインアップされているのですか。驚きました。では日本で開発中の薬はどれなのでしょうか?


医師:残念ながら、日本の製薬企業が開発中の新薬はゼロです。(汗;)


聴講者C: やっぱり日本は遅れているじゃないですか。先生。


医師:そんな事はありません。pre-diabetes (糖尿病予備軍)は、海外でも日本でも、心筋梗塞や脳梗塞の頻度が高いので、それを予防することは、イコール、心筋梗塞の予防、かつ、脳梗塞の予防治療ということに、直結していきます。少なくとも国民保険制度の中で、糖尿病予備軍の治療が保険でカバーされているだけでも遅れてはいません。


聴講者A: 日本ではどういう医師が、処方しようとしてますか?


医師: 日本では減量:イコール:ダイエット、として、美容外科医師達が、さかんに普及しようとしていますね。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆講演が終わり、情報交換の場所にシーンが移る ☆☆☆☆☆☆☆☆☆



ある女性医師:聴講者Bが私によってきて質問する。片手にはワイングラス。


聴講者B: 先生、そういう美容外科医師たちと、同じ、て見られて悔しくはないんですか?


医師(苦笑いしながら): いえ、悔しいとかそういう問題ではなく、ちょっと家族からも誤解をされていることが残念という程度です。


聴講者C: 先生のご家族は、どうして、理解を示してくれないのでしょうか?


医師:「新薬ができると、新しい疾患概念が産まれる。疾患の、より早期の芽を摘もうという動きがでてくる」ということは、医療分野では、日常茶飯事です。最先端医療をやろうとすると周囲は理解してくれません。もう慣れっこですからご心配なく。


The End...


PS

誰か、このやりとりを漫画にしてくれる人、いないでしょうか? 





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