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受験ドーピングにはしないでください!

アメリカ糖尿病学会(2019、サンフランシスコ)では、いろんな発表がありました。 中でも、デンマークからの発表は、興味深いものでした。現地で聴講してきました。リアルに。その内容は、、

デンマークの糖尿病レジストリー(Danish National Diabetes Register)に、1995~2012年までに登録された2型糖尿病患者17万6250例のデータをもちいたコホート研究です。


糖尿病治療薬を比較し、どの治療薬が、認知症の発症リスクを減らすのかを比較しました。

その結果、認知症の「発症リスク」を低減したのは、GLP-1受容体作動薬と、SGLT2阻害剤、の2剤のみでした。 GLP-1受容体作動薬のオズ比は、0、56(0.48~0.65) SGLT2阻害剤は、0.53(0.36~0.74)


つまり、「糖尿病」がある状態で、そこに、GLP-1受容体作動薬、つまり、GLP1ダイエットを追加することで、認知症が発症しにくくなる、という事を意味します。


GLP-1受容体作動薬も、SGLT2阻害剤も、体重を減らす薬剤です。要するに、 「痩せる薬を使っているほど、認知症になりにくい。」ということになります。


従来から、「肥満は認知症のリスクファクターである」という論文はありました。下記参照。ですから、その理論を、「非肥満は認知症のリスクを下げるファクターである」、ということを、科学的に証明したことになるわけです。 


たしかに、サクセンダ2.4mg以上になると、イライラしなくなりますから、なんか、いつも気持ちに余裕がでてきますよね。「食欲」に、追いかけられている自分がなくなりますし、追い込まれて、ハラハラしつついる自分がなくなる気がします。その分、人間関係も改善し、心に余裕がでる分、他の事に集中できるきがします。それが、認知症の予防になる、頭がよくなることにつながる、のかもしれません。


ただ、これからは受験のシーズンに突入します。間食ばかりして肥満している受験生が、頭がよくなるための注射薬として、サクセンダを子供に薦めるような親はいないとは思いますが、それをやったら、受験ドーピングになることでしょう。かつて、アルツハイマー認知症のアリセプトを受験生が服用したがっていた、という問題が起こった事があります。まさか、その二の舞にはならない事を祈ります。


Obes Rev. 2018 Feb;19(2):269-280. doi: 10.1111/obr.12629. Epub 2017 Oct 10. Obesity as a risk factor for Alzheimer's disease: weighing the evidence. Alford S1, Patel D2,3, Perakakis N4, Mantzoros CS5. Author information Abstract Alzheimer's disease (AD) is the sixth leading cause of death in the USA today; therefore, it is imperative that public health initiatives and clinical strategies are developed to prevent and effectively treat AD. Despite the enormous impact that AD has on individuals, families, society, and the health care system, there are no biomarkers to clearly identify those at risk for AD, public health prevention strategies in place, or treatments to address the underlying pathology or stop the progression of AD. There is ample scientific as well as empirical evidence that obesity and its metabolic and vascular comorbidities are related to AD and likely in the causative pathway. Obesity prevention and treatment could prove to be an efficacious and safe approach to preventing AD, a serious and daunting epidemic disease. In this review, we present the current pathophysiological and clinical evidence linking obesity and obesity-related comorbidities (eg, insulin resistance, hyperglycaemia, and type 2 diabetes) with AD. Additionally, we discuss which population to target and when to consider treatment for AD. Finally, we summarize the current evidence regarding the efficacy of anti-obesity and anti-diabetic pharmacotherapeutic agents for the treatment of AD. (抗肥満薬治療は、認知症の治療にも、役立つエビデンスがある、と、締めくくっています。) © 2017 World Obesity Federation.



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