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アメリカにおける脂肪肝の恐怖

今月号のDiabetes Careというアメリカ糖尿病学会雑誌には、

2型糖尿病と脂肪肝(NASH:非アルコール性脂肪性肝炎)を合併していると、どれだけ経済的なコストがかさむのか、という論文が発表されていました。


Economic and Clinical Burden of NASH in patients with Type 2 Diabetes in the U.S. Diabetes Care Vol 43. Feb. 2020. p283-289


結論だけ述べると、肝癌、肝硬変、肝臓移植などのコストは非常に高いものであること。 NASHと2型糖尿病をもつ人は、6.4million peopleがいること。 20年間で肝臓移植が必要になった人は、65000人。 肝臓関連の疾患で死亡した人は、812000人。だそうです。


この数値は予想を超えた数値であり、これを改善する治療法が改善すれば、かなりの多くの医療費の削減につながるだろうとのことでした。


NASHは脂肪肝に伴います。ですから間接的に肥満を改善すれば、相当、巨額の医療費の削減につながるということを示唆します。


今後、脂肪肝を改善するための薬剤が開発中です。 Glucagon/GLP-1受容体作動薬などが、その代表格となることでしょう。


ですから、そういう新薬が発売されたら、どのくらい医療費のコスト削減につながるか、というような話につなげていくようです。


海外では、このように、本当に「抗肥満薬」の開発が期待される時代になってきました。



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