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Area Postrema ? 吐き気が起こる人と、起こらない人

GLP1受容体作動薬を投薬すると、なぜ、吐き気が起こる人と、起こらない人がいるのか、統計をとると、バラバラになってしまうのは、なぜ?  GLP1タキフィラキシーが起こるのは、なぜ?

そういう問題の解決に挑戦した論文が、2018年、日本から報告されています。

Peptides . 2018 Sep;107:68-74. doi: 10.1016/j.peptides.2018.07.010. Epub 2018 Aug 3. Glucagon-like peptide-1 (GLP-1) action in the mouse area postrema neurons Masahiro Kawatani 1, Yuichiro Yamada 2, Masahito Kawatani 3 Affiliations expand PMID: 30081042 DOI: 10.1016/j.peptides.2018.07.010

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30081042/

要するに、脳の、Area Postremaという神経領域にあるBBBは、膜自体が、薄いので、薬が通りやすい、だから、そこに薬ははいりやすく、その周囲にある神経が刺激されると、吐き気が起こることがある。つまり、吐き気が起こりやすい人と、そうでない人は、その部分のBBBで、薬が通過しやすいのか、通過しにくいのか、に、別れているのかもしれない、という仮説論文であります。

これまでは、GLP1受容体作動薬は、視床下部にばかり着目していた研究が多かった中で、でも、一方で副作用は、脳でも別の部位に作用するということが証明されました。

この発見を簡単に説明すると、

「吐き気がしやすい」 = {食欲が抑制されやすい」 ということではない。

ということが証明されたといってよいでしょう。地味な発見のようですけど、こういう発見を発表してもらうと、臨床家にとっては、とても、役立つ発見のように思えてきます。


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