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暑いと太る、その理由。

脂肪細胞においては、Pdgfr-α bipotent preadipocyteという細胞があって、この細胞は、高脂肪食の食事をしていると、白色細胞にかわります。ところが、寒冷刺激や、βアゴニスト(自律神経のβ作用に対する活性化する薬剤など)を与えると、ベージュ細胞(褐色脂肪細胞(Brown adipocyte ) 様の細胞)に変わっていくことが知られています。

では、お腹の皮下脂肪をとりたいから、お腹だけ冷やせばいいのか、と発想する方がいるかもしれませんが、一般には、冷たい刺激を与えられると、肩や首周辺の褐色脂肪細胞が活性化し、そこから、エネルギーが消費される、体外に抜けていくことが多いわけです

寒い時期に、首にマフラーをまく、

それは、寒い時には首からエネルギーが体外にもれやすいので、マフラーという物理的な防御手段で、熱を外にもらさない、そういう意味では、とても体を温めておくための大事な手段であったわけなのです。

ですが、こういう「褐色脂肪細胞が、首や肩に集まるやすい」という傾向が、肥満を伴うごとに、その傾向が低下していくことが知られています。

したがって、肥満すればするほど、褐色細胞ができにくなり、体内に熱がたまり、汗っかきになり、それに伴う汗疹などの皮膚疾患も起こしやすくなります。

肥満がなくなれば、首まわりがすっきりして、特に女性は、うなじ美人になりやすい、と書いたことがありましたが、あれは本質をついています。痩せると、痩せやすい体になっていくわけなのです。

なるべく、暑い時期には、首をあけたTシャツなりをきて、首周辺に扇風機やクーラーの風をあてて、体をひやしてみてください。お腹の皮下脂肪は、減りませんが、何もやらないよりは、効果があるかもしれません。ただし、その時に、お酒を飲みながら、体をひやしていては、お酒から入るカロリーで、すべてを帳消しにしてしまう事が多いようです。

よく、夏にやせやすい人と、夏に太りやすい人、とわけて、考えることがありますが、このあたりの作用機序がわかれば、夏でも、痩せやすくするコツがつかめるのかもしれません。

PS. 今日は、日本内科学会総会が有楽町であったので、帰りにビッグカメラによりました。まじに、これを買おうかどうか、悩んでしまいました。


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