欧州糖尿病学会2020では、第二相臨床試験として、1週間に1回のインスリン製剤が発表されました。もし、これが実現すると、将来は、1週間に1回のインスリンと、1週間に1回のGLP1製剤との併用だけで十分、あるいは、GIP/GLP1製剤との併用だけで十分といわれる時代が到来するかもしれません。ただし、GLP1製剤の1週間製剤のほうが、1日製剤より安全性は低いようです。胆嚢疾患などもそうですし、インスリンについては、低血糖の頻度は、絶対に比較する必要があります。
経口抗糖尿病薬で十分にコントロールされていない2型糖尿病患者に対する週1回の基礎インスリン投与の最適滴定の理解を深めるため、インスリングラルギンU100と異なる「insulin icodec」の滴定アルゴリズムの影響を比べたデータも紹介された。この16週間の臨床試験で調査された「insulin icodec」の週1回投与の3種の滴定アルゴリズムはすべて忍容性が良好で有効なことが明らかになり、1日1回のインスリングラルギンU100投与と比べて適用された滴定アルゴリズム次第でより優れた、あるいは同様の「範囲内の時間」を示した。