Quoraからの引用です。久しぶりの友人の、江島さんのコメントが役立ちました。 https://jp.quora.com/shushoku-ha-naze-hitsuyou-nanode-suka 江島さんは、親しい知人です。もともと、コンピュータサイエンスのプロなのに、なぜか、健康の知識は豊富で、医療向けの論文検索エンジンPubmedを愛用してます。つい先日も、Telemeetingしたばかりです。Quora Japanの代表です。
https://jp.quora.com/profile/Kenn-Ejima
全文引用させていただきます。
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主食は必要ではありません。
すでに戎居さんから良い回答がついてますが、実際に「主食」という概念に対応する英語はありません。メイン・ディッシュという言葉はあって、メインという単語は「主」を想起させますが、これはむしろ主食とは逆で、魚や肉などの「おかず」を指します。
一汁三菜が基本形の和食とは異なり、欧米ではワンプレートの食事も一般的です。海外へ移住した日本人の多くがショックを受けるのも食生活の違いで、夕食でも肉を焼いたものと添え物を一品、一皿に盛り付けたものだけを食べることなども珍しくありません。
アメリカのレストランでステーキを注文するとき、サイド・ディッシュとしてマカロニ&チーズなどを追加することがあります。これこそ炭水化物であって我々が主食と呼びたくなるものですが、このメインとサイドの主従逆転には食文化の違いがよく現れていると思います。
国際会議などに参加して、チーズとナッツだけのお弁当が出てきて面食らったことのある人もいるでしょう。それは「protein box」と呼ばれるカテゴリーで、このキーワードで画像検索すればたくさん出てくると思います。
1日30品目神話も過去の話となり、食事はシンプルでも良い、というのが現代的な栄養学の解釈です。
穀類が大量に食べられるようになったのは 四大河文明 のように農業が勃興した約4000年前以降のことで、それ以前の何万年ものあいだは狩猟採集生活で、木の実やフルーツ、肉や魚などの非穀物をたくさん食べていました。ですので生物学的にも穀類の摂取は必須ではありません。
ただし気をつけるべき点として、炭水化物の量は多くても少なくても寿命を縮めるというエビデンスがあります。
低炭水化物の食事は寿命を縮める可能性を米国の研究所が示唆していますが、本当ですか?に対するKenn Ejimaさんの回答
低炭水化物ダイエットが流行りですが、日常的には50–60%程度のカロリーを炭水化物から得るようにするのが無難だと思われます。
これを「簡易に」実現するためには、米や小麦などのカロリーを稼げる炭水化物が便利なため、そういう観点であれば「主食」的なものはあったほうが良い、とは言えるかもしれませんね。
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鈴木吉彦医師の追記
GLP1ダイエットは、そうした炭水化物を好きになる嗜好に導くので、この助言は、とても参考になります。