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サクセンダとオゼンピックの脳内分布は異なる

欧州糖尿病学会2020の発表から引用します。

サクセンダ、つまり、リラグルチドは、オゼンピック、つまり、セマグルチドと比べて、脳組織内へ侵入される分布が異なるという点が報告されました。 結論を簡単にいうと、セマグルチドのほうが、リラグルチドよりも、より広範囲に脳組織に分布し作用する可能性があるということです。

この、ふたつのGLP1製剤の違いは、ただただ単に半減期だけの違いでは説明できない、という内容でした。

確かに、実際、サクセンダが処方されている患者さんと、オゼンピックが処方されている患者さんとでは、目的とするものが異なる気がします。

サクセンダは「体重」「減量」に絞った効き方をします。会話はシンプルです。 「食欲が低下しました。お腹が空かなくなりました。」よって「体重が落ちました」と、いたってシンプルです。

ところが、一方で、オゼンピックは、「食生活全般に対する興味をなくす」という表現を、患者さんたちはします。それによって、生活の質が低下するきがする、ということで、中断してしまった患者さんもおりました。

オゼンピックは、精神的な情緒に対しても影響を及ぼすという「神経系障害」を起こすこともしられています。特に、頭痛の頻度は多く、1〜5%。次に、不動性めまい。が起こります。頻度不明ですが、「味覚障害」も起こりえます。

このコロナ禍の中で、「味覚障害」が起こったら、とんでもない騒ぎになることでしょう。ここは「要注意」です。

あと、サクセンダは便秘が多いのに、オゼンピックは下痢のほうが頻度が高いです。実臨床でも、そうです。なので、オゼンピックとオルリスタットとの併用は薦められないというのも欠点です。

いずれにしても、オゼンピックは、「2型糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮すること」という注意書きが「重要な基本的注意」事項として記載されている薬剤です。それをダイエット目的として、処方することは禁じられている薬剤です。違いの分かる医療機関でないと、ともかく、今はオゼンピック、その他のGLP1製剤の投薬をうける事は、その薬理学的な危険の存在が不明なまま投薬を受けることになることを認識していただきたいと考えます。

こうした背景も、しっかり踏まえた上で、正規の抗肥満製剤「サクセンダ」の治療を継続してください。



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