驚きました。こんなうたい文句をだしている皮膚科医師がいました。 とある田舎のクリニックで、オンライン診療をしています。 Goole検索でも、上位にでます。ですが、 以下のような内容が記載されていました。
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より効果を出すために ブドウ糖再吸収阻害薬(カナグル)も併用可能
血中に含まれるブドウ糖を尿と一緒に体外に排出するSGLT2阻害薬という薬剤。 血中のブドウ糖は、腎臓で一度、濾(こ)された後、尿細管というところから再吸収されるのですが、その再吸収を阻害することによりブドウ糖を尿と一緒に排出します。 1日あたり約400キロカロリーのブドウ糖が排出され、ダイエット効果を発揮します。 単独の使用ですと血糖値が下がるために空腹感が強くでますが、GLP-1ダイエット注射と組み合わせることによって空腹感を抑えることが可能です
ブドウ糖再吸収阻害薬(カナグル) 30日分 15,000円
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これは、まったくのでたらめです。世界的にも、体重減少が起こるのは、「高血糖を伴う糖尿病患者さんのみ」の場合だけです。最低でもHbA1cが7%以上の方だけです。
「正常血糖レベル」の人が、この薬を服用すると、1日あたり、約400キロカロリーのブドウ糖が尿に排泄されますが、そのエネルギー喪失感は、半端なものではなく、すごくお腹がすきます。それによって、空腹が増し、我慢しきれなくなり、400キロカロリー以上の、ちょっとした糖質を含んだお菓子や果物などを食べたくて、しょうがなくなるのです。
結局、このSGLT2阻害剤という、ブドウ糖吸収阻害剤(カナグル)の効果は、相殺され、相殺されるどころか「食欲亢進効果」のトリガー(きっかけ)を作り、体重は増えてしまう人が多いのが、一般的な外来で見られている現象なのです。
よって、SGLT2阻害剤は、臨床では健常者が服用すると、「太り薬」になる危険性がある、絶対に、薦めてはいけない薬剤なのです。
そうした基本的な知識もしらないで、平気で、この薬剤を処方している皮膚科医や美容系クリニック医師がいたら、まったくの科学的エビデンスや臨床経験がない、糖尿病とは無関係の、代謝内科を知らない医師達です。
絶対、こういう詐欺まがいの医療を行う医師の話は信用しないようにしてください。
もし、東京という都会で、こういう医療行為をしていたら、正当派の医師から、つるしあげにあいます(かつて銀座の美容系クリニックで一時期、販売してましたが、今は辞めているようです)。
こういう「嘘」が平気で通用するのは、よほど、田舎の、オンライン診療だけで、診療には1,2分もかけていない、手抜き医療をしている医師だろうと推測します。そういう田舎には「消費者センター」とか、被害届けを受け付ける窓口がないのでしょう。