サクセンダを注射して、なぜ、日々の変化を観察しているかというと、理由があります。
薬物動態学的に、経時的な変化を、自覚症状と照合してみる検討が必要であるからです。
例えば、トルリシティ(GLP1の1週間製剤、イーライリリー社)は、1週間目ではなく、5週間目くらいに、薬物学的な血液中GLP1濃度が、最高になるように設計されている薬剤です。ですが、気分不快は、1週間目から、自覚しやすく、そのため、処方も、慎重です。メトフォルミンとの相性が悪いケースと、問題ないケースとで、大きく処方のコツが変わります。
ビデュリオン(GLP1の1週間製剤、AZT社)にいたっては、5週間目から効き目は感じても、実際に、最高血中濃度に、到達して、そこからHbA1cがさがるまでには、8週から12週間、待たなくてはいけません。待たなくてはいけないことを、最初から、指導法にいれておかないと、上手な処方はできません。もともと、メトフォルミンとの併用が、on dutyだったりしますので、かなり、臨床的な処方には、Tipsが必要です。その意味では、これまで、日本で処方されたビデュリオンの処方数は、他は少なく、私が、発売当初から、日本でトップとアストラゼネカ社からは、聞いています。
このように、GLP1注射製剤には、製剤ごとに、特徴があり、糖尿病専門医は、それらを、処方して、特徴だけをいかせる技をもっています。
バイエッタ(GLP1注射製剤の、1日製剤)は、なぜ、昼、注射しなくていいのか、も、きちんと、知っておく必要があります。
特に、
1週間製剤は、このように、長いのですが、サクセンダのような1日製剤でありつつ、かつ、高用量製剤になると、より、薬物動態をしっておく必要があります。
詳しい解説は、オンライン診察をうけてくださっている方か、 対面診察で、診察をうけてくださっている方に限定で、 ご説明します。
この説明には、ちょっと時間がかかるかもしれないので、 あらかじめ、ご了承ください。