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アプリ、役立つものなし ーー> 嘘? では次は?

糖尿病を管理するアプリについては、昨年も同じようなセッションがありました。

そして、その未来は明るく、どんどん、AIを通じたアプリがでてくるだろう、という主張が主流でした。


ところが、今年は、その風潮が一転。さすが米国! 諦めるのも速いです。


デジタルアプリで、糖尿病や肥満など、Googleで検索すると、とんでもない数のアプリが見つかります。


ところが、その星の数ほどあるアプリの中で、実際に、「血糖コントロールに寄与した」、「体重管理に貢献した」という科学的根拠があるアプリは、ほぼ、ゼロに近いというのが、今年の結論でした。


かつ、ディジタルアプリ、を議論する、というタイトルの講演会だったので、どんなアプリが紹介されるのか、と期待して参加したのに、

「米国糖尿病学会として、公式に、推薦できるアプリは、ひとつもない。」 ということで、「特定個人の利益になるようなアプリは、一切、紹介しません」、というのです。


昨年とは、すごい、大逆転の結論で、驚きです。 昨年は、BOTとか、AIとか、技術の紹介に、明け暮れていたのに。しかも、高齢者ほどネット時代になるから、ディジタルの世界は明るい、とまで言及していたのに。。


データを記録するアプリ、医療用デバイスとコネクトするアプリ、インスリンの注射した量やタイミングなどをスマホに記録させるアプリ、wearable appli、などなど、様々なアプリがありますが、FDAが承認したのは、ほんの少数例で、「インスリン量を推定するアプリ」くらいなものだけ、だそうです。


「教育用コンテンツ」がある「アプリ」は、その「質の管理が難しい」とのことでした。デバイス用のアプリは、その安全性が担保できない、と切り捨てられていました。

医療分野なので、「質の管理(Quality control)」、や、安全性の管理(Safety control)」が、まず何より優先されるのは、当然です。


iryoo.com、アプリには、「教育用コンテンツ」を、沢山、盛り込みましたが、どれも、私の考え方で、制作したコンテンツが主です。客観性、第三者的評価を、きちんとうけているコンテンツだけではありません。


そういう意味でも、これからの、「医療」と「デジタル」との共存というのは、簡単なようで、極めて、難しいものでした。


そして、最後のシメが、結局、「人と人とが顔をあわせて、決めていくしかない」というような結論でした。つまり、オンラインで人と人とが繋がり会う、そこには、まだ、アプリ開発の余地が残っている、ということでした。


しかし、糖尿病のような、約20分以内に、その患者さんの、全ての社会背景、生活習慣、食事の量や種類、タイミング、思考、哲学、性別、肥満度、家族歴、罹病歴、目標体重、現在の体重、過去の血糖値、HbA1c、今の血糖値、HbA1c、職種、ストレス、睡眠の度合い、生活リズム、などなど、血糖値や体重に関係しない、より多くの要素を、一瞬にして判断し、方向性を決めることは、デジタルの世界では、不可能だろうということです。

結局、「人」と「人」をつなぐこと、つながった同士が、より深い関係になって、教えあうこと、マッチングする人同士は、向上しあい、マッチングしあわない同士は、すぐに、次のマッチングする人同士で、つながること。。


究極は、関係者全員が、いつでも、集合し、情報のやりとりができること、つまり、会場にあつまり、会話することが大事、、、が、一番、と、一昔前にもどった会場に、人が集まった写真が1枚、提示されて終わりました。


デジタルアプリの講演だったはずなのに、結論は、人と人とが会って、集まって話をすることが一番、というアナログ世界の良さを思い出すこと、、、それが、結論でした。

意外な結論でしたが、、、しかたありません。この変わり身の速さこそ、米国ならではなのでしょう。


かろうじて、「インスリンポンプのアプリ」だけには将来性があるということだったので、AIを使ったClosed loop insulin pump は、まだ、将来性があるのだろうし、それができたら、I型糖尿病の患者さんたちには、大きな貢献できるアプリができそうである、ことだけは、期待をつなぎました。

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