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本当の意味の「痩せるホルモン」とは?

アメリカ糖尿病学会での発表です。いつも、難しい、て言われるので、今回は、できるだけ、簡単にかきます。


GLP1注射液は、食欲を抑制するのですが、膵臓に作用して、インスリンを分泌するので、インスリン自体が脂肪の分解を邪魔して、やせにくい、という性質をもっています。


ですが、

以前、お話した「GlucagonとGLP1との配合剤」( 以下、GG合剤、と略します。)は、Glucagonがある分だけ、脂肪を分解しやすく、食欲も低下させますし、インスリンとは逆なので、血糖値があがる可能性があります。


ですが、GLP1と組み合わせれば、Glucagonで上がる血糖値を、GLP1によって分泌されるインスリンが、「相殺」します。つまり、血糖値は、あがりもせず、さがりもせず、になります。


ですが、体重については、Glucagonも、脂肪分解、肝臓からグリコーゲンを分解するなどし、皮下脂肪を減らし、脂肪肝をも改善するでしょう。もちろん、GLP1も、食欲中枢を抑制し、胃の排出速度を遅らせることで、血糖値をさげ、食欲低下にともない、体重減少が期待できます。


つまり

血糖値については、「+」「-」=ゼロ 体重については、「落ちる」「落ちる」=もっと、さらに落ちる

という構図になります。わかっていただけたでしょうか?


そう考えると、「血糖コントロールは、横ばい」にしておきつつ、 「体重だけは、どんどん減らせる薬」、つまり、GG合剤の意義、というのは、非常に、わかりやすいわけです。


巷の美容系クリニックの医師は、アメリカでは「痩せホルモンと言われているGLP1」というセリフを、たくさん、使いますが、少なくとも、GLP1に、インスリン分泌作用があるあいだは、「痩せホルモン」とは、呼べないはずです。


もし、本気で、糖尿病専門医をも含めて、「血糖には左右されず、体重だけを落とすのであれば、痩せホルモンと言える。」、、そういう定義の抗肥満薬であれば、「痩せるホルモン」といって、よいようです。


まだ、動物実験の数値でしか、ありませんが、このGG合剤の体重の減少のしかたは、-10%、-20%と、10%刻みでした。!。


日本に帰国して、どこどこ発の痩せホルモン、というバナーをみると、ホント、彼らは理解してないんだろうな、と思います。

まだ、動物実験段階なのですから。おそらくですけど。笑


なお、 GLP1のアメリカでの正確な表現は、「アペタイトホルモン」、日本語訳すると、「食欲ホルモン」です。


誰がどうやって、「痩せホルモン」と、聴いてきたのでしょう????




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