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伏兵! efpeglinatide。新発見でしょうか?

アメリカ糖尿病学会が終わって3週間。ほっと一息ついたところです。


そこで、気がつきました。


もう一剤、1週間製剤にGLP1受容体作動薬が、抗肥満薬として発表されていました。あやうく見逃すところでした。今度の立役者は、フランスのサノフィ社が開発している、efpeglinatideという薬剤です。


アメリカ糖尿病学会で発表されていましたが、糖尿病治療薬としては承認まちされているはずの薬剤です。今度は、「抗肥満作用」としての効果があることを実証した研究が発表されていました。


つまり「抗肥満薬」の市場は、三つ巴ではなく、四つ巴になってました。実際のところ、市場にでてくる順番は、どれがNo.2, どれがNo.3,どれがNo.4になるのかは不明な状態です。


その薬は、GLP1受容体作動薬の1週間製剤で、臨床試験の名前は、BALANCE 205 studyと呼びます。2型糖尿病をもたない肥満患者を、20週間、観察研究した結果が報告されていました。


Effect of Efpeglenatide on Body Weight, BMI, and Waist Circumfererece in Patients with Obesity wihtout diabetes stratified by baselince characteristics:  A Subanallysis of BALANCE 205. Richard E. Pratley et al. 1001-P,  ADA, 2019


という発表でした。


とても簡単に説明します。1日、500キロカロリーを減らし、運動を増やすという条件のもとに、この薬剤を投与しました。


その結果、この薬剤では、体重、BMIは落ちました。


興味深いのが、1週間に2回、注射する方法も、比較している点です。意図はわかりません。1週間に1回だと、例えば、トルリシティのように、途中で食欲抑制効果が減弱するのを予測していたからかもしれません。


他に興味深いのは、体重とBMIは落ちても、腹囲には、有意差が認められにくいということです。


要するに、ダイエットは成功しても、下腹の腹囲は減らないということを証明したことになります。


GLP1ダイエットでは、

「やせることはできても、下腹は、なかなかへこまない」

たった、それだけ?の研究発表でも、もしかしたら、将来は、GLP1ダイエットとしての新発見として、引用されるかもしれないです。


わざわざ、サンフランシスコまで足を運んで、世界の最先端医学は、そこまで証明するの? という「サイエンスとしての、厳しい現実」を、目の当たりにしてきた、気がします。



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