• clinic94

カナグルでは痩せない!悪魔のささやきに注意!

カナグルは、糖尿病の治療薬で、SGLT2阻害剤と言います。お小水に、1日100g、つまり、400キロカロリーのエネルギーを排泄するので、発売当初は、痩せる薬になるのではないか、と、周囲が期待した薬剤であります。


同類の薬剤には、フォシーガ、ルセフィ、デベルザ、アプルウエイ、ジャディアンス、スーグラ、などがあります。


特に、カナグルは、日本で至適用量の100mgでは、痩せないけれど、300mgに増量すると、糖尿病患者では、4kg以上の体重減少を認めていたことから、抗肥満作用が期待されていた薬剤でした。


この、SGLT2阻害剤が発売されたのは、最初は、「スーグラ」からでした。私が、東京で1番、処方していた頃、アステラスという製薬企業に聴いたことがあります。


東京で最も処方しているのは、誰ですか? すると、答えは、「銀座の、とある美容形成外科クリニックです。」という答えが戻ってきて、驚いたことがあります。


というのも、これらの、SGLT2阻害剤は、糖尿病があって、高血糖があって、具体的には、HbA1cが7%以上の状態が、恒常的にある時に、はじめて、血糖値をさげ、体重を落とすことが知られてはいます。がしかし、糖尿病ではない人、単なる肥満である人においては、全く、体重減少を示さないことが、その当時でも、専門家の間では、しられていたからなのです。だから驚きました!


健常者で、単純肥満の方が、この、SGLT2阻害剤、を服用すると、「純粋に、血糖がさがらない分だけ、お腹がすいて、たまらない薬」になります。その結果、尿中に排泄される、400キロカロリー以上の、エネルギーの食事をとる習慣がつくようになります。したがって、太ってしまいがちになるわけです。


シンプルにいうと、 GLP1注射製剤は、食欲抑制作用があり、 SGLT2阻害剤は、食欲亢進作用がある。

ということになります。ですから、糖尿病がない、一般健康人では、抗肥満薬になるどころか、反対に、「肥満作用がある薬剤」になりかねないのです。


その後、「銀座の、とある美容形成外科クリニック。」では、このSGLT2阻害剤の処方を中止したようですが、


もし、SGLT2阻害剤を、「抗肥満作用がある」、「おしっこに、エネルギーをだす薬だから痩せる」、そう、単純に説明していたとしたら、それは、医師としては完全な経験不足です。

糖尿病専門医から言わせていただければ、「カナグルがダイエットに効く」というような医師の言葉、それは「悪魔のささやき」です。


「糖の流れ」、「糖代謝」、「エネルギー代謝」を、臨床経験がない医師に、数万円の金額で、SGLT2阻害剤を購入していた、という話をきくたびに、どうして、こういう[正確な情報」が、全国に広まらないだろう、と思います。


糖尿病の薬が、本当に、いろいろ悪用されていて、糖尿病専門医としては、なんとしてでも、こういう「悪魔のささやきの拡大」を絶たなくてはいけないと、実感します。



5回の閲覧0件のコメント

最新記事

すべて表示

トランプ大統領のベストスピーチ

Quoraからの引用です。 トランプ大統領のベストスピーチと言われる内容は、健康に対する認識でした。こういう所が、彼が人々の尊敬を集めた点だったのかもしれません。 この中に、really tough, really big, and really good appetizingという表現があります。 「タフな奴は、しっかりでかくて、食欲もしっかりある。」 これは「ダイエット」とは、一見、別のような

12月、年末は、ダイエット漫画一斉公開!

2020年12月は、12月1日から、これまで当院スタッフが作成した、GLP1ダイエットの漫画を、1か月かけて、一斉公開していきたいと思います。 コロナ禍による重くのしかかった風潮を、漫画で一斉に吹き飛ばしていただければ、と考えての企画です。 今年は「鬼滅の刃」が大流行しましたし、アニメで始まり、アニメで終わるのが、美しいのかもしれません。

「いきなり!ステーキ」で15キロ減量できるか

2015年、5年前の「いきなり!ステーキ」は、元気がありました。 以下のように、赤身の肉だけたべて、15kg痩せられるかを実験したそうです。 「赤身肉だけを食べるダイエットの行方」がテーマでした。 しかも、2015/09/18 の記事ですから5年前の記事です。 ただし、加えて、「筋肉トレーニング、有酸素運動も行う。これらにかかる費用は会社から経費として出ることになっている。」ということで、肉だけ食