- clinic94
1ヶ月1回、ナースの声を聞くだけで痩せる??
1ヶ月1回、26週まで、ダイエットナースと、電話連絡をとるだけで、痩せれるか?
こんなシンプルな研究が、アメリカ糖尿病学会2019(サンフランシスコ)で発表されました。
A Multifactorial Telemedical Care Model for Long-Term Treatment of Obesity - A Randomized Control Trial. Martin Rohling, et al. ADA 2019, 2050-P.
いわぶっちゃんと仲良くなって、いわぶっちゃんと1ヶ月に1回、電話相談をして、いろいろアドバイスをうける、
たったそれだけの研究です。
それを、しない人と、した人とで、どれくらい違いができるのでしょう? アメリカ糖尿病学会で発表されるには、あまりの、シンプルな結果でした。
別に、お互いに、体重のデータを見せ合うだけでもなく、血糖コントロールを相談するだけでもなく、ただただ、単に、「電話で相談する、おしゃべりする」、それだけのことを、やった人と、やらなかった人との、違いを調べたものでした。
結局、1ヶ月に1回、連絡した人は、体重が、−6.7kg、減量。 連絡しなかった人は、体重が、−6.1kg の減量。
統計的に有意差がありましたが、絶対値としては、600グラムだけの差でした。
実は、電話のほうが、お互いのことを、よく語り合えて、頑張ろうという意識ができます。アプリで、情報交換を文字情報で、やりとりするなんて非現実的です。
実は、医療情報については、「電話再診」という定義があって、電話でやりとりする以上の情報交換でなければ、しっかりした医療サービスとしては、認められません。
気まぐれに、LINEのようなSNSで、ため口を交換するのは、医療サービスとは、いえない、というルールがあります。電話再診料という保険診療請求ができるのですが、それでも、SNSのようなスマホの文字情報では、とても、不十分とされています。
ですから、電話で1ヶ月に1回、電話というのは、合理的な、やり方です。
特に、ダイエットが成功している間は、いわぶっちゃんと電話でも、SNSでも、相談する必要もない、、と考えるのが、普通でしょう。
この介入臨床試験の、アメリカの医療における本当の意義は、よく解りませんでした。
が、ひとつ、日本での医療として、言えるのは、
確実で成功する確率が高いダイエットであれば、サービス提供者と、受診者が、SNSでやりとりする必要もなく、それ以上の通信手段である、電話ですらも、必要性はなかろう、ということです。LINEは、さらに不要のはずなんです。

体重は減らなくなった時にだけ、あるいは、なにかしら困ったことがあった時だけ、オンデマンドで、ナースと相談したくなるでしょう。
反対に、
GLP1で、自然に、どんどん痩せる、苦労しないダイエットであれば、なおさら、ナースと相談する必然性は無いのが、普通です。
このシンプルな研究は、GLP1ダイエットのような確実な成績があるダイエットについては、細かい連絡をしあう同士は、頻繁な連絡が必要なし。という点を証明している研究のように、私には、思えました。
むしろ、内容が曖昧で、利用者に薬品名さへ隠している、多種のダイエット法ほど、利用者側に神秘性をもたせつつ、恐怖をあおり、そこから救済するという、医療機関への「従属性?」を、受診者に対して、作ろうとしているのかもしれません。
だから、どんな薬を使用するのですか・と問い合わせをして、答えない医療施設ほど、煩雑で、コストが高く、それでいながら、治療費は高くなるということ、にならざるをえないというのが、日本の実情であるようです。
ちょっと、話が難しくて、すみません。