- clinic94
1週間1回のトルリシティでは減量できません。
よく頻繁にある、乗り換えをされる方の質問や相談の中に、「1週間に1回というモニター募集に参加したけど、全く効果がありませんでした。モニターという事でクリニックに、いったら、いろんなスキンケアの用品や処置を勧められただけでした。なぜなのでしょうか?」という、質問があり、問い合わせがあったりします。
このブログで、まとめて理論的な説明をしておきたいと思います。まず、トルリシティが日本で発売されている投薬量は海外の半量です。ですから海外のデータは、あてにはなりません。また、理論的にも、トルリシティは、注射して5週間目がピークになるはずの薬で、例えば1ヶ月のモニタートライアルであっても、効果は不十分です。さらに、GLP1濃度がピークになるのは、せいぜい、3,4日目まで、です。ですから、最後の、5日目、6日目で、猛烈にお腹が空いてきます。

イメージとしては、このようなイメージになります。そして、実際のGLP1の血中濃度は下の図のようになり、注射開始後、5週間目くらいで、プラトーに到達します。

インタビューフォームというのは、製薬メーカーから医師がしっかり受け取っているはずのデータであり、今さらそれをモニターする必要などないデータなのです。ですから、トルリシティを処方して、モニター募集というのは、その医師がGLP1治療においては、経験不足の医師、あるいは、未熟な医師という事だけでしょう。
なんども問い合わせがくる質問や相談だったりするので、いわぶっちゃんの手を煩わさないためにも、このブログで解説しておこうと思います。インタビューフォームの横軸は時間ですので、その時間と、GLP1の血中濃度を、よく確認してみてください。