• clinic94

GLP1の作用機序:正しく知る!

糖尿病専門医がGLP1の作用機序を説明すると、食欲抑制作用や胃排出速度抑制作用は確かに「痩せる」事に繋がりますが、脂肪細胞に対する直接作用だけを考えると、単に「痩せるホルモン」とは言えない事を理解していただけるかもしれません


そのために、以下の文章を作成してみました。


まず、

糖尿病治療において、GLP1は、インクレチンというホルモンの中のひとつです。 その作用機序について、動画で詳しく説明してみました。 GLP1が、日本で最初に紹介された頃に制作した動画です。


膵臓のβ細胞には、インスリンの分泌を促します。脂肪合成を高めます。 膵臓のα-細胞には、GLP1は、グルカゴンの分泌抑制作用を示します。


ですから、GLP1だけを投与すると、グルカゴン分泌が抑制され、脂肪が分解されにくくなります。その意味では、理論的に、GLP1だけでは、痩せる、という意味においては、「逆の作用」もあるわけです。


ホルモンとしての脂肪細胞に対する作用だけを議論すれば、理論的に「痩せるホルモン」なんて、呼ばれるはずがない作用機序を持つ製剤なのです。


ですから、GLP1と、グルカゴンとを、ダブルで投与すると、GLP1の脂肪分解抑制という作用が解除され、脂肪分解に作用し、「痩せる」ということに繋がります。(Nasal Glucagonのブログを参照。)


ある美容外科医のサイトでは、GLP1は血糖値をさげます。だから、正常にもどり、痩せます。という、誤解を招くような表現がありました。これは嘘です。


こういう誤った理解を、少しづつ正しい内容にして、社会に提供していくのが、現状での「内科医」、「糖尿病専門医」としての役割かもしれません。


理屈ぽい話ですけど、GLP1を投薬しても、全員が「痩せる」訳ではない、のは、どういう機序なのかも説明しなくてはいけない、と思い書いてみました。美容外科医達が、絶対に説明しないような内容を解説してみます。


PR広告で、「アメリカから上陸」、アメリカでは「痩せるホルモンと言われてます。」なんて、本当に誤解中の誤解、本質を論じると、飛んでもない「聞き耳学」にすぎない、と言えるのです。 。。。。(ちょっと難しいかも。so bad )


インクレチンの作用機序

https://youtu.be/QNAO9KBeUdY



最新記事

すべて表示

トランプ大統領のベストスピーチ

Quoraからの引用です。 トランプ大統領のベストスピーチと言われる内容は、健康に対する認識でした。こういう所が、彼が人々の尊敬を集めた点だったのかもしれません。 この中に、really tough, really big, and really good appetizingという表現があります。 「タフな奴は、しっかりでかくて、食欲もしっかりある。」 これは「ダイエット」とは、一見、別のような

12月、年末は、ダイエット漫画一斉公開!

2020年12月は、12月1日から、これまで当院スタッフが作成した、GLP1ダイエットの漫画を、1か月かけて、一斉公開していきたいと思います。 コロナ禍による重くのしかかった風潮を、漫画で一斉に吹き飛ばしていただければ、と考えての企画です。 今年は「鬼滅の刃」が大流行しましたし、アニメで始まり、アニメで終わるのが、美しいのかもしれません。

「いきなり!ステーキ」で15キロ減量できるか

2015年、5年前の「いきなり!ステーキ」は、元気がありました。 以下のように、赤身の肉だけたべて、15kg痩せられるかを実験したそうです。 「赤身肉だけを食べるダイエットの行方」がテーマでした。 しかも、2015/09/18 の記事ですから5年前の記事です。 ただし、加えて、「筋肉トレーニング、有酸素運動も行う。これらにかかる費用は会社から経費として出ることになっている。」ということで、肉だけ食