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本当に痩せる週1回GLP1製剤(1)

最近になり、東京都内では、1週間に1回のGLP1製剤、トルリシティを渡されて、「痩せるから」と勧められたが、一向に痩せる傾向がなく、当院へと転院される受診者の方々が増えてきました。


確かに、一部の美容系の医師、一部の皮膚科医師ら、一部の糖尿病治療を知らない内科医師?らにとっては、ビクトーザやサクセンダの違いや、作用機序は、きちんと説明できないようです。それよりも、「アテオス」という勘弁な注射器で、誰もが注射できる装置を渡して、「これで痩せるから」と勧められることが増えているようです。トルリシティでは、痩せませんから誤った指導です。


実際には、アメリカや諸外国で発売されている「セマグルチド」、商品名「オゼンピック」を模倣した商法であり、学問的にはもちろんのこと、倫理的にも、そうした医師らの行為は首をかしげます。担当医はビクトーザでやせているのに、受診者には、トルリシティを勧めているとの話も聞き、さらに部分痩せの脂肪凍結も勧めるらしく、それを聞いただけで唖然とします。


そこで、今、本物の抗肥満薬として注目されているセマグルチドについての論文を、あえて紹介します。


Diabetes Obes Metab. 2017 Sep;19(9):1242-1251. doi: 10.1111/dom.12932. Epub 2017 May 5. Effects of once-weekly semaglutide on appetite, energy intake, control of eating, food preference and body weight in subjects with obesity. Blundell J1, Finlayson G1, Axelsen M2, Flint A2, Gibbons C1, Kvist T2, Hjerpsted JB2.


ポイントだけ、つまんで解説します。


セマグルチド1週間に1mg。30人の対象に投与した結果です。3ヶ月間の経過報告でした。


その結果、まず、エネルギー量として、24%が減りました。まずは、昼食や、つまみ食いが減り、さらに、スナックも夕食も、減ったとのことです。自由に食べてよい、という条件の下で、それだけの摂取量がへりました。

結果としての体重減少は、3ヶ月で、−5kg、くらいです。

悪心などの副作用には変化がなく、食欲だけがおちて、体重は減っていき、特に脂肪部分の変化が顕著だとの報告がありました。


このように、世界には、今は、セマグルチドという1週間に1回のGLP1製剤がありますし、それはアメリカでも発売されていますが、おそらく、今は「治験中」ではないか、と推察されます。なので「機密」が多く、なんとも、今は現状を語れないのが実際のところです。


食欲が無くなり、食事に対する枯渇感が消えてしまった、だから、たった3ヶ月で5kg、痩せた。それだけが結論です。



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