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自己注射は痛い、怖い?

自ら身体に針を刺すなんて…と怖くなるのは当たり前の感覚です。

でも、糖尿病治療のインスリン注射はおよそ100年以上前から実用化され、日々進化してきました。薬の種類、衛生管理、注射器や針の利便性など、新しい情報に常に関心を向けていないと、すぐに遅れてしまいそうです。注射器を煮沸消毒したり、針を砥ぐ職人さんがいたなんて話は、はるか古代のお話です。


今回は針の太さについてお話します。

当院で処方しているGLP1注射用の針は34ゲージ・直径0.16mmです。ツベルクリン反応検査の針は27ゲージ・直径0.361mm、採血に使用する針は21ゲージ、直径0.723mmです。日本人の髪の毛の太さは平均0.08mmと言われていますから、いかに細い針を使用しているかお分かりいただけるでしょう。


もう一つ、皮膚上で痛みを感じる点を痛点といいます。 皮膚感覚は、痛点・冷点・温点・圧点が別々に存在しています。定期的に血液検査に通っている方は、「今日はチクリともしなかった」という経験があるでしょう。これは、うまく痛点をはずれたためと考えます。深めの切り傷より浅い擦り傷のほうが痛く感じた事を思い出して,納得できる方も多いと思います。


もちろん、痛みは本人しかわからず、感じ方に個人差はあります。でも私達は注射手技をご案内して、「えっ、この程度、」「な~んだ」という声を多くの方から聞いています。どうか怖がらずに、挑戦してみてください。


糖尿病療養指導士 ナースK 著

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