糖尿病療養指導士ナース T です。
1週間も当院の鈴木吉彦院長は欧州スペインにいって、欧州糖尿病学会(バルセロナ、2019)の全日程に参加し、そこから持ち帰ってきた言葉の中に、この一言がありました。
世界の認識は、「肥満は喫煙と同じ」、という扱いになったよ。という一言でした。
つまり、喫煙は改善できる、禁煙できる、ということなのだから、肥満も、抗肥満ができる、ということになる時代になるだろう。。。。
その一言でした。それをヒントに以下の文章を考えました。
_____ 以下、喫煙と肥満について、の私見です。________
喫煙は、発がんや動脈硬化以外にも多くのデメリットがあり、「百害あって一利なし」です。当然禁煙が望まれますが、禁煙に伴って、体重増加をきたしやすいことも知られています。3.5㎏以上増加した人に年齢差はなく、口寂しくて間食が増え、摂取カロリーが多くなってしまうことが多いようです。
お酒の席は、禁煙に挑戦している人が、誘惑に負けそうになる場面です。 喫煙習慣と飲酒は、体重増加と関連している可能性も指摘されています。 重度喫煙者は、非喫煙者に比べて肥満度が高く、ウエスト周囲長も大きく、喫煙本数と内臓脂肪量は相関しています。 禁煙外来では、体重の変化を毎回確認し、イライラを解消するために、適度な運動をお勧めしています。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)という病名をよく耳にするようになりました。 俗にタバコ病といわれ、長い喫煙習慣で肺機能が低下して息苦しさが続きます。 外出時も酸素ボンベを連れて行かなければなりません。 こうなると、減量のための運動は困難になってしまいます。 やはり、健康のため、ダイエットのために禁煙は必要でしょう。
糖尿病療養指導士ナース T 著
出典 肥満症ガイドライン2016 編集 日本肥満学会 ライフサイエンス出版