糖尿病療養指導士ナースKです。
今回は「インクレチン」の解説のつづき、「GLP1」をお話しします。
GLP1とは、Glucagon-Like Peptide-1の略です。 グルカゴンと似たような構造をもつ ペプチドという化合物という意味です。 「GLP1受容体作動薬」とは、もともと糖尿病の治療薬です。 摂取した炭水化物の量などに迅速に対応して、食後血糖値の変動を一定に維持する精密な血糖制御機構です。 Q:内服薬ではなく、なぜ注射薬なのでしょうか? A:ペプチドなので、内服薬では消化器官で分解吸収されてしまうからです。 Q:GLP1受容体作動薬の特徴は何でしょう? A:血液中の濃度を高くして、強い効果を期待するためです。 Q:どんな効果を認めるのでしょうか? A:胃の排出速度を遅らせる効果で、満腹感が速く来て、空腹感が起こりにくくなります。結果として食事摂取量が減って、体重減少を認めます。
「GLP1受容体作動薬」は国内で数種類認可されていますが、臨床応用して抗肥満治療が認められるのは、リラグルチド(ビクト-ザ・サクセンダ)です。
当院では、ビクト-ザ・サクセンダを処方しています。
興味のある方、ぜひGLP1.dietをご覧ください。