• clinic94

開発断念する GLP1新薬もあり。

PCSK9 と、GLP1受容体作動薬との合剤を以前、報告しました。


PCSK9は、コレステロールを下げる1週間に1回の注射です。 GLP1注射薬も、血糖値をさげる1週間に1回の注射です。その配合剤ですから、1剤で2つの役割をもち、糖尿病があって肥満があって、高脂血症があるというメタボの特効薬として期待されていました。


最近、Diabetologiaという欧米糖尿病学会雑誌に論文が発表されましたので、ご紹介します。


Randomised, phase I, dose-finding study of MEDI4166, a PCSK9 antibody and GLP-1 analogue fusion molecule, in overweight or obese patients with type 2 diabetes mellitus. Diabetologia (2019), 62: 373-386


Phase I 試験なので未発表のままでいるのかと思いきや、やはり論文になってました。通常、学会で発表する内容は学会が終わった後に論文になるものですが、これも、同じだったのかもしれません。


Phase I 試験なので、5群でわけ1群の対象者は6名。合計30名での、投薬量を検討しただけの試験です。結論だけみると、LDLコレステロールは低下しましたが、この新薬では、十分な食後高血糖を抑える力もなく、GLP1の生理学的濃度も低いということがわかりました。そして、最後の結論としては、、、


このPCSK9とGLP1の二つを刺激する新薬のMEDI4166については、もうさらなる研究は止めにすることにしました。

というエンディング宣言でした。


製薬メーカー(今回は、アストラゼネカ社)は、どうどうと新薬開発の中止を報告するものですね。諦めるときは潔く撤退する、海外の製薬メーカーは、潔いです。


GLP1製剤は、どれもこれもが成功する薬ばかりではない、という事は勉強になったかもしれません。また、こういうせっかくの新薬のシーズ(seeds)が開発途中で挫折する事もあるので、だからなおさら新薬になって成功して発売までに至った薬剤には、高い価格がついてしまうということになるわけです。



最新記事

すべて表示

Mixi に正式に参画、計画中

https://mixi.jp/home.pl 動画コンテンツや、日記などのブログcontentsは、あの懐かしいMIXIにまで、波及させていこうかな、と思っております。そのうちに、「コミュニティ」を作る予定です。 ぜひ、それができたら、ご案内いたします。 年内には、完成させる予定ですので、ご期待ください。 Mixiなんて、誰も使ってないんじゃないの? と、思われるかもしれませんが、ダイエットは基

インスタで、GLP1ダイエットを学習

インスタで、学習できるようにと、新たに、インスタ画面を作成しました。 主たる制作者は、当院の、GLP1担当ナースたちが作成していきます。 これまで、なかなか、インスタで系統的な学習をするというツールがなかったので、あえて、作成してみました。当院のナースが主体なので、応援のほど、よろしくお願いいたします。

May God Bless Donald Trump

この講演を聴くと、トランプがいなくなるのは、さみしい気持ちがしないでもないです。 社会の枠組みにとらわれず、独自の思想を元に行動するをアウトサイダーと呼びます。自分の信念を最後まで信じ、時には己の強い信念で他人から攻撃される場合も多いです。トランプ大統領はこの祝辞で、「そのようなアウトサイダーになれ」と言います。 [英語モチベーション] 誰が世界を変えるのか | 2017年度リバティ大学卒業祝辞|