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他の糖尿病専門医がダイエット外来を開設しない理由

深夜のテレビ番組を見ていると、ヒアルロン酸、セラミド、美容化粧品、特殊ファウンデーション、という話題ばかり。深夜になるほど健康番組から美容番組になっています。

時々、でてくるのは、一般内科を行っている医師の実情とは無縁の話ばかり。でも、もし美容のことについての医療を行うのであれば、こうした話題にも触れないといけないのでしょうし、無知でいてはいけないのかもしれません。


しかし、そうした議論に、お付き合いするほど、一般の糖尿病専門医は暇ではありません。通常診療でも沢山の患者さんたちがクリニックを訪れてくださいます。つまり、糖尿病専門医は糖尿病治療だけで手一杯。減量治療はできるんですが、仮にそれができても、美容内科的な医療までに手が伸びない、そういう糖尿病専門医が多いのが、ダイエット外来を開設できない、ほとんどの理由です。


そうはいうものの世界の流れは少しづつ変わってきています。特に「減量」「ダイエット」が先で、「血糖コントロール」は次、というのは、一見、糖尿病治療の本質論としては矛盾しているようですが、そうした考え方も認められるようになってきました。


アブダビで行われた国際糖尿病学会(IDF、2018)に出席した時、かなり興味深い研究が発表されました。糖尿病で100kgの体重を90kgに、食事療法と運動療法をがんばり落としたら、というDiRECT試験の発表でした。結論として内服している薬が半分になるそうです。まさしく、こういう考え方の変革にたつ、潮流が世界的に起こっています。


こうした世界情勢も踏まえつつ、GLP1ダイエットを扱う糖尿病専門医であるかぎり、美容を扱う医師より、はるかに幅広い見識を必要とされる内科医でいなくてはいけないと考えています。



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