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意図的に高血糖を作れば、痩せれます

『マグノリアの花たち』(マグノリアのはなたち、Steel Magnolias)はロバート・ハーリングの戯曲。アメリカ合衆国南部の小さな町を舞台に、固い絆で結ばれる女性たちの姿を描いた作品です。映画は、1989年。ちょうど、私が「ガリクソン投手のナイスコントロール」という本を出版し、I型糖尿病の患者さんのために、本を出版した頃と同じ時期です。


あの時代の糖尿病は、血糖値は高くてHbA1cが8%以上の人ばかりが多くて、当然ながら、尿糖も沢山、でました。糖尿病性合併症も、多くの人がもち、煩っていました。


エネルギーは体外に排泄されるので、食べても痩せる、という状況があり、糖尿病ほど、痩せている、という時代でした。ジュリアロバーツが演じる主人公は、高血糖が続き、痩せてしまい、最後には透析患者となり、亡くなります。意図的に痩せたかったわけではなく、高血糖があると痩せるしかなかった時代でした。


私の患者さんの中にも、若い女性で、ダイエットしたいから、インスリンをあえて止めていた、というI型糖尿病の患者さんもいて、その逸話を「メリティスの窓」(石森章太郎氏との共著)に、エピソードとして、もりこみ出版しました。


今になって思えば、古い時代です。ダイエットするために、意図的に高血糖を作る、という発想をしていた時代でした。


今は、まったく反対で、高血糖で放置してしまっている糖尿病患者さんは、ほとんど、いなくなりました。現代では、糖尿病の治療は多種多様で、いかようにでも血糖コントロールができます。そういう意味で、高血糖がない状態で、かつ、糖尿病のコントロールも行いながら、かつ、体重を減らす、ということは私たち糖尿病専門医の大きなテーマになりつつあります。


やせていた当時のジュリアロバーツの姿を、思い出して、昔とは違った時代になったものだ、と感慨深く思います。


なお、Glucan アゴニストは、Glucagon 自体が血糖をあげるホルモンですので、もし、この薬が認可されれば、ある意味、意図的に血糖値を上げるホルモンを、痩せるホルモンとして利用しながら、まず、痩せる、その上で血糖値を改善するという発想ができます。そして、Glucagon/GLP1 アゴニストが開発中という現代では、血糖をあげるGucagonと、血糖を下げるGLP1を配合させることで、血糖をあげることもなく、もしかしたら、ニュートナルな状況を維持しつつ、でも、体重だけは、どんどん下がるという薬剤が登場してきそうな状況になります。



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