• clinic94

認知症予防に応用?

欧州糖尿病学会では、Glucagon/GIP/GLPアゴニスト、つまり二つではなく3つの腸管ホルモンを利用すると、アルツハイマー病などの予防に有効という動物実験が発表されていました。このTwinではなく、Triple Agonistは確かに将来、有望です。韓国のHanmiという会社が開発中です。ところがこの会社の株価は低下気味です。3つの作用を併せ持ち、糖尿病、肥満治療のみならず認知症の予防にすらなるのであれば、将来性は疑いないのになぜ株価が上がらないのだろう、と不思議に思ってました。

しかし熟慮すれば1つの薬剤で3つの効能を持たなくてもすむのかもしれません。

すなわち、 GIP-GLP1アゴニストを注射し、同時に、Cotaglutideのような、Glucagon-GLPアゴニストを注射し2剤を併用すれば自然と、Glucagon/GIP/GLP1アゴニストを体内に注入していることになります。さらに、どれも1週間に1回の製剤です。


確かに「GLP1ダイエットだけで、意識がはっきりして、張り合いがでました、先生」 と言われる方が外来にはおられます。認知力が向上していたようです。ですから将来は、こうした2剤を併用することで予想だにしなかった中枢作用の治療ができ、GLP1治療は認知症予防に役立つ時代がくるかもしれません。


そうなってくれば、美容内科医の参入など、おさらばかもしれません。認知症やパーキンソン病を扱う「神経内科」の専門医たちが、この世界に参入を表明することでしょう。いずれにしても「内科診療」としての枠は拡大します。


糖尿病にはなりにくくなり、痩せて美容体重まで目指せて、認知症になりにくくなる、パーキンソン病を予防できる治療法は、考えれば普段から手がけている「内科医」の仕事です。むしろ内科医の専門分野、得意領域となります。


その頃には、GLP1を高値で売りつける事しか能がない「美容外科医」達は淘汰されているかもしれません。私たちのような、真面目な内科の専門分野の医師たちが、しっかりとしたエビデンスをもとに治療を始めているだろうと思います。

あと3年後が楽しみです。


PS.

(イメージは2階だてバスです。1階は、GIP-GLP1アゴニスト、2階は、GlucagonーGLP1アゴニスト。この2剤を併用すれば3つのホルモンに作用します。血糖をさげる作用は抜群でしょう。2ヶ月あればHbA1cは2%以上は低下。2ヶ月あれば、8kgの体重減少も夢ではなくなるかもしれません。ただし相当な高度の臨床テクニックが必要とされるので美容外科医たちは、ついてこれないかもしれませんね。かわりに、多くの内科医が参入を表明してくる画期的な医療世界ができてくるかもしれません。)



1回の閲覧0件のコメント

最新記事

すべて表示

トランプ大統領のベストスピーチ

Quoraからの引用です。 トランプ大統領のベストスピーチと言われる内容は、健康に対する認識でした。こういう所が、彼が人々の尊敬を集めた点だったのかもしれません。 この中に、really tough, really big, and really good appetizingという表現があります。 「タフな奴は、しっかりでかくて、食欲もしっかりある。」 これは「ダイエット」とは、一見、別のような

12月、年末は、ダイエット漫画一斉公開!

2020年12月は、12月1日から、これまで当院スタッフが作成した、GLP1ダイエットの漫画を、1か月かけて、一斉公開していきたいと思います。 コロナ禍による重くのしかかった風潮を、漫画で一斉に吹き飛ばしていただければ、と考えての企画です。 今年は「鬼滅の刃」が大流行しましたし、アニメで始まり、アニメで終わるのが、美しいのかもしれません。

「いきなり!ステーキ」で15キロ減量できるか

2015年、5年前の「いきなり!ステーキ」は、元気がありました。 以下のように、赤身の肉だけたべて、15kg痩せられるかを実験したそうです。 「赤身肉だけを食べるダイエットの行方」がテーマでした。 しかも、2015/09/18 の記事ですから5年前の記事です。 ただし、加えて、「筋肉トレーニング、有酸素運動も行う。これらにかかる費用は会社から経費として出ることになっている。」ということで、肉だけ食