トランプが、COVID-19に罹患して、デキサメタゾンを注射した事はしっていたが、それにより、精神変調を起こしたという、Yahoo ニュースは、すごく興味深いです。ただし、有料記事です。
https://news.yahoo.co.jp/byline/nishidamasaki/20201023-00204294/
なぜかというと、糖尿病治療では、ステロイドに、最も拮抗させるのが、GLP1、だからです。
ステロイドは、食欲亢進、気分高揚、不安焦燥などの作用がありますが、GLP1は、迷走神経を介して、食欲抑制、気分安定、安心感の増長作用などの効果があります。糖尿病治療では、ステロイドに対抗するのは、かつては、インスリン治療しかありませんがでしたが、ステロイドに、インスリン治療をかぶせると、「太ります」。痩せません。
ですから、今では、ステロイド治療には、あえて、GLP1製剤を、注射で投薬するのが普通になっています。
トランプ大統領は、今、選挙に不利なニュースは、散見されますが、デキサメタゾンの注射の後に、少量でもいいから、GLP1を投薬しようと助言する医師がいたら、状況はかわっていたのかもしれません。
一般的に、ステロイドは、ドーピング薬剤としてしか、知られていませんが、コロナ渦に対しては、抗炎症作用を期待して、投薬されるようです。