top of page
  • clinic94

糖尿病の女性は「痩せたい」だけで処方します。

糖尿病外来をしていると、40~50歳代の女性から、 HbA1cは5~6%台なので、十分、血糖コントロールはうまくいっているが、 「ただただ、痩せたい」という患者さんの希望だけで、GLP1の増量をすることがあります。


愁訴は同じです。 「もっと食欲を落として、体重を減らしたいから。」


GLP1ダイエット外来を受診される女性の方々と、同じです。 違うのは、糖尿病の診断がついていると、「保険適応の薬剤」として処方できること。


糖尿病の診断がついていないと、「国内未承認の薬剤」としてしか処方できないこと。


この違いだけです。これが、「実際の臨床の場」の「現実」です。 糖尿病の診断がついているというだけで、その患者さんの、「痩せたい」という要望に応えてあげる糖尿病専門医は、「医の倫理」には反していなくて、 糖尿病の診断はついていないけれど、将来、糖尿病になりたくない、糖尿病を予防したい、そのために「痩せたい」という要望に応えて、GLP1を処方する糖尿病専門医は、「医の倫理」に反する、なんて、あるのでしょうか?


正直、ないと思います。


なので、今後、厚労省が注意勧告するのは、あくまで、「美容目的」「営利目的」のみで、まともに、「治療の説明をしていない」、「ナースや医師などが説明をしていない」、「消費者センターに苦情が殺到している」、というような、そういう医療機関だけに絞って、注意勧告をしていただきたいと思います。


私の主張は、間違っているでしょうか? 改めて、ブログという公けの場で、問いただしたいと思い、外来診察中に書いています。


これって、「倫理」の問題というよりも「哲学」の問題ではないのではないでしょうか?


閲覧数:2回0件のコメント

最新記事

すべて表示

トランプ大統領のベストスピーチ

Quoraからの引用です。 トランプ大統領のベストスピーチと言われる内容は、健康に対する認識でした。こういう所が、彼が人々の尊敬を集めた点だったのかもしれません。 この中に、really tough, really big, and really good appetizingという表現があります。 「タフな奴は、しっかりでかくて、食欲もしっかりある。」 これは「ダイエット」とは、一見、別のような

12月、年末は、ダイエット漫画一斉公開!

2020年12月は、12月1日から、これまで当院スタッフが作成した、GLP1ダイエットの漫画を、1か月かけて、一斉公開していきたいと思います。 コロナ禍による重くのしかかった風潮を、漫画で一斉に吹き飛ばしていただければ、と考えての企画です。 今年は「鬼滅の刃」が大流行しましたし、アニメで始まり、アニメで終わるのが、美しいのかもしれません。

「いきなり!ステーキ」で15キロ減量できるか

2015年、5年前の「いきなり!ステーキ」は、元気がありました。 以下のように、赤身の肉だけたべて、15kg痩せられるかを実験したそうです。 「赤身肉だけを食べるダイエットの行方」がテーマでした。 しかも、2015/09/18 の記事ですから5年前の記事です。 ただし、加えて、「筋肉トレーニング、有酸素運動も行う。これらにかかる費用は会社から経費として出ることになっている。」ということで、肉だけ食

bottom of page