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内服は生理学的濃度、注射は薬理学的濃度

GLP1の効果は、やはり注射でないと、食欲中枢にまで及びません。 なぜか、と言われても、それは不明です。 DPP4阻害剤が発売当初は、DPP4阻害剤も、そのような作用が期待されており、胃排泄速度の低下も期待されてはいたのですが、臨床的に顕著にみえるのは、GLP-1RAs、つまり、GLP1受容体作動薬、すなわち、注射薬でないと無理であった、という結果を表しています。


DPP4阻害剤は、physiological GLP1 level の2倍程度までしか、GLP1濃度を上げません。


ところが、


GLP1受容体作動薬は、physiological 濃度ではなく、pharmakological GLP-1レベル、つまり、薬理学的に強い作用まで、強力に、作用を及ぼすというわけです。


濃度の違いによって、これだけ「薬としての特性」が、変わってしまう薬剤というのは、そんなにはありません。例えば、インスリンであれば、濃度が高まれば、血糖降下作用がそれだけ強くなる、だけです。他の「特性」の変化は、起こりません。つまり、GLP-1というのは、そうした意味でも、濃度が大事な薬剤であるということなのです。




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