top of page
  • clinic94

Obesity Paradox とは? 

2020年、直近の、第65回日本透析医学会(11月2〜24日、ウェブ開催)で、血液透析(HD)患者にGLP-1受容体作動薬を投与した症例を報告されました。そこでは、糖尿病患者の透析症例の5.4%に、GLP1製剤が使用されていたとのことです。


ところが、透析患者になると、太っているほうがよい、という状況がうまれます。BMIが高いほど健康なのです。透析をうけると体力は消耗します。ですから、体重減少は、脂肪量や筋肉量の減少に直結しやすく、むしろ、太っているほうが生活の質(QOL)や死亡率などは維持できるということです。これを、obesity paradoxと言います。



幸い、私たちのGLP1ダイエット外来患者さんに、透析中の方はおられません。ですが、こういう問診をしっかりしておかないと、GLP1製剤の投薬は「逆効果」、パラドックスになりえる、という事が示されています。


最近、経口GLP1製剤を、ダイエット薬として販売しているクリニックもありますが、この発表では、経口GLP1製剤は、「体重を減らしにくいGLP1製剤だからよい」という、ダイエット効果とは、真逆の発表がだされていました。体重は減るばかりがよい、とは限らないという事です。よって内科的な問診は、特にGLP1ダイエット外来の場合には重要となります。



閲覧数:14回0件のコメント

最新記事

すべて表示

トップフォロワーが医療関係者達

https://twitter.com/drsuzuki006 私のTwitterの、フォロワーのトップが、「ケアネット」(公式サイト)。医療関係者が集まる専門サイトです。つまり、医療関係者にフォローされている人にフォローされている? という事は、医療関係者の関心が高い内容を情報発信しているという事になるのでしょう。 当院のGLP1ダイエット外来を訪れるのは、ナース、女性医師、保健師、薬剤師、介護

食欲が低下しすぎて嫌、低下しすぎて良い薬!

未来の抗肥満薬のお話をします。既に、臨床試験には入っていて、糖尿病専門医の最先端の医師達は、処方経験がある薬剤です。もちろん、私も処方経験があります。ですが、どの新薬なのかは、公開はできません。 その新薬を投薬すると、2つの反応に分かれます。それが、 食欲が低下しすぎて嫌。続けたくない。  という方々と、 食欲が低下してちょうど良い。体重も減ってくるのでありがたい。 という方々です。 もちろん、後

18日から28日まで、年末限定! AGA.sale

男性型脱毛症(AGA)の治療薬、フィナステリドを、サクセンダと同時に購入の方のみ、超格安価格で、お届けいたします。価格表は以下のサイトをご覧ください。 AGA 男性 脱毛 HDC アトラス クリニック 千代田区 予防 最安値 https://www.aga.sale/ 他のサイトで購入される場合の、半額以下になっていると考えます。ただし、既に、フィナステリドを服用されている方に限定させていただきま

bottom of page