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肥満は糖尿病合併症発症リスクを高め!失明も!

肥満(特に内蔵脂肪型肥満)は、糖尿病の発症や、合併症を助長させる因子のひとつと言われています。


肥満があるとインスリン抵抗性を引き起こし、糖代謝を悪化させ、高血圧や脂質異常症、大血管障害など様々な合併症を引き起こしてしまいます。


インスリン抵抗性? 皆さん聞き慣れない言葉だと思います。 インスリン抵抗性とは、肥満はもちろんのこと、過食や運動不足、加齢、ストレスなどで、「インスリン」という血糖値を下げる働きをするホルモンが、体内で働きにくくなる状態のことです。


高血圧や脂質異常症(高脂血症)は知っている方も多いと思います。大血管障害に関しては?と思う方も、「心筋梗塞や狭心症」、「脳梗塞やくも膜下出血」という言葉はご存知ですよね。心筋梗塞や脳梗塞がこの大血管障害のことなのです。肥満というだけで、こんなに怖い病気のリスクが高くなってしまうのです。


糖尿病または糖尿病予備軍の方々にとって、肥満の改善は、とても重要なことなのです。もちろん糖尿病がなくても肥満を改善した方が、病気のリスクは減りますよね。


==(以下、院長追加)==========


私たちが、問診で糖尿病があるかないかの有無を質問する最大の理由は、強いGLP1治療を行っていると、糖尿病網膜症を引き起こすリスクが高くなることが知られています。


その意味では、特に、1週間に1回製剤のGLP1製剤、オゼンピックに、そのリスクが高い事が知られています。


糖尿病や肥満があって眼底出血が心配であれば、その周辺事情を熟知した医師から、GLP1ダイエットの指導を受けてもらってください。


単なる、おなかが減らない薬だからという理由で、手渡されてはいけません。急激な血糖コントロールの変化は、時に眼底出血を引き起こします。


特にGLP1治療においては、このことは常識なので、このような内容を知らない医師から治療を受けるのは危険です。



==== 以下、検査技師、執筆 ===========


PS.

この先は余談ですが、糖尿病の診断基準についてお話しします。 健康診断や人間ドックの血液検査をみて、血糖値とHbA1c(過去1~2ヶ月の血糖値の平均)の結果から、どの型に当てはまるか確認してみましょう。


正常型 (以下をどちらとも満たす場合) ・早朝空腹時血糖値 110mg/dL未満 ・75gOGTT:2時間値 140mg/dL未満


糖尿病型 (初回検査で以下のいずれかを満たす場合) ①早朝空腹時血糖値 126mg/dL以上 ②75gOGTT:2時間値 200mg/dL以上 ③随時血糖値 200mg/dL以上 ④HbA1c 6.5%以上

①から③のいずれかと④が認められた場合、糖尿病と診断されます。 また、血糖値が糖尿病型で確実な糖尿病網膜症があるか、もしくは、糖尿病の典型的な症状(口渇、多飲、多尿、など)がある場合も、糖尿病と診断されます。


空腹時血糖異常(IFG)  ・早朝空腹時血糖値 110~125mg/dL以上と空腹時血糖値のみが高値となる場合。


耐糖能異常(IGT)  ・75gOGTT:2時間値 140~199mg/dLまでの場合。



糖尿病療養指導士 臨床検査技師 著


出典:肥満症診療ガイドライン2016  編集 日本肥満学会  ライフサイエンス出版 

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