• clinic94

急激な減量は胆石の頻度を高めます。 ご用心を

GLP1ダイエットに限らず、一般に、すべてのダイエットで、急激に体重が減少すると、胆石が起こりやすくなりやすい事が知られています。


特に、胃を切除して、体重が激減した場合には、頻度が高く起こりやすいことが知られています。抗肥満薬のゼニカルでも頻度が高くなるという報告があります。そして、リラグリチド、つまり、サクセンダなどのGLP1ダイエットでも、やはり急激に体重が減少すると、他のダイエットと同じように、胆石のリスクは、多少ですが高まります。


さて、胆石への思い出は、40年以上前に遡ります。

その頃私は、消化器系病院に勤務していたので、経口胆嚢造影剤を使用した胆嚢X線検査を、1日10例以上行っていました。経口胆嚢造影剤を患者さんに前日服用して頂き、当日X線撮影したことを思い出します。


しかし、経口胆嚢造影剤に副作用が出現したため、胆嚢X線検査はやらなくなりました。代わりに病院では超音波診断装置を買い、私が担当になりました。

胆石の超音波画像を紹介します。



私の胆石の思い出はこれくらいにして本題に戻ります。

胆石といっても大きく分けて、コレステロール結石と胆汁色素(ビリルビン)結石に分けられます。


肥満は、とくにコレステロール胆石の危険因子になるわけです。

肥満で胆石が増加する機序としては、内臓脂肪型肥満に伴う肝臓のインスリン抵抗性と、胆汁中のコレステロール濃度の上昇の関与が推定されているそうです。


その一方で、比較的急速な減量は、胆石の生成を促進するのだそうです。その機序として、減量に伴う胆嚢の収縮力の低下や胆汁中のコレステロール濃度の過飽和などの機序が知られているそうです。


ダイエットを希望する方は、この事を頭の片隅にでも置いていた方が良いのではないでしょうか。


当院は、内科系クリニックですので、当院でGLP1ダイエットを希望の方は、いつでも腹部超音波検査で胆石のチェックをすることができるのでご安心ください。


放射線技師 原井

出典 肥満症診療ガイドライン2016    編集 日本肥満学会    ライフサイエンス出版

最新記事

すべて表示

運動療法の原則

糖尿病療養指導士ナースKです。今回は運動療法についてお話します。 皆さんの興味は、どれくらいの頻度と強度で運動すれば良いかということでしょう。 性別・年齢・減量目標などが違いますから、一言では難しいです。 ただ、継続することと強度が高いほど、効果があることははっきり しています。 以下は、運動療法プログラムの原則を抜粋しました。 ① ほぼ毎日(週5日以上)実施する。 ② 1日合計30~60分、週1

花粉症と肥満

糖尿病療養指導士ナースKです。今回は花粉症と肥満の関係についてお話しします。新型コロナウイルスのニュースで心配な毎日ですが、花粉症も本格的なシーズンとなり、つらい方も多いかと思います。 花粉症とカゼの合併もありますし、もしかしたら・・・と心配になってしまいます。この季節は、体調がすぐれない、外出したくない、自宅にこもると無駄に食べ過ぎるかも・・・と、悪循環です。せっかく頑張ってきたダイエットを挫折